天使なんかじゃない

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誰もが憧れた青春がここにありました

天使なんかじゃない

矢沢あい原作『天使なんかじゃない』(略して天ない)。1991年に連載されたこの作品は瞬く間にりぼんの看板作品となり、BUMP OF CHICKENの藤原基央など多くの著名人にも愛されるものとなりました。

20代の女性ですと同じく矢沢あいの代表作『NANA』のほうが馴染み深いかもしれませんが、お姉ちゃんがりぼんっ子だと読んでいたという人も多いかもしれません。

よくある主人公がイケメンに囲まれてちやほやされる少女漫画の特徴に当てはまらない天ないは、いくつになっても読めてしまうため今でも好きなマンガとして挙げる人は大勢います。

なぜそんなにも人気があるのかといえば、やはり作者の得意とする巧みな心理描写による登場人物のリアリティーゆえでしょう。

天使と称される翠もヒーローである晃も弱さやズルい部分を持っています。そんな完璧でないところは創作物のキャラクターではなく、1人の人間でしかありません。

だからこそ共感できて、応援をしたくなってしまいます。

先輩もいない真っ白な学校



創立されたばかりの私立聖学園という、先輩も後輩もいない大変快適な高校が舞台です。

そこの第一期生である冴島翠は明るく人懐っこいことから友達も多いです。まさしく90年代ヒロインが持つ特性を持ち合わせています。

一方ヒーロである須藤晃はリーゼント頭のヤンキーであり少女漫画のヒーローらしからぬ風貌。しかし見た目はとっつきにくいけど話すと面白いというギャップ萌えを備えています。

当然翠はそのギャップに転がり落ちてしまうわけです。

周りに担がれる形で翠は生徒会役員に立候補をし、なぜなのかは分かりませんが晃も立候補者の中にいます。

投票により、翠は生徒会副会副会長、晃は生徒会長となります。そして決まった役員の中には

クール美人の麻宮裕子

天使なんかじゃない

優しくて女生徒から人気が高い瀧川秀一

天使なんかじゃない

翠の友人である河野文太

天使なんかじゃない

がいます。

麻宮裕子(通称:マミリン)は瀧川秀一(通称:タキガワマン)に中学の頃から片思いですので、翠の気持ちを知りながら晃のことを好きになるという少女マンガあるあるは起こりません。

河野文太も度々登場するのですが、主に翠&晃とマミリン&瀧川の恋模様が描かれますので出番で言えば少ないかもしれません。

このメンバーが活躍した体育祭や文化祭は大いに盛り上がり、恋愛も含めて“こんな学園生活を送りたかった”と思うような物語を紡いでいきます。


女の友情も見所です!


天使なんかじゃない

少女漫画が原作ですから主人公である翠とヒーローの晃の恋愛模様がメインではありますが、天ないでは翠とマミリンの友情もエピソードも人気の1つであります。

社交性があって物怖じしない翠物静かで誰とも絡まないマミリンは全く違うタイプなのは明白です。普通だったら気の合わなそうな2人なのですが、そこは主人公の持つ元気パワーでぐいぐい接近をします。

しかし、時にはその性格の違いでぶつかることもあり、翠の何でも構ってしまう部分に「嫌い!」と言ってしまいます。

そんなマミリンに翠は言い放ちます

あんたがあたしを嫌いでも あたしはあんたが好きよ
マミリン!

一方的な感情の押し付けとも言える言葉ですが、ここまでストレートな気持ちを向けられたら思わず心も打たれてしまうでしょう。

それに、今までのマミリンの境遇を考えたらこんな言葉を言ってくれる人が傍にいてくれることがどれだけ幸せなことかと考えずにはいられません。

実際後半の夢である翻訳関係の夢への近道となるイギリス留学の話が浮上した際には「あんたみたいな友達は…もう出来ないかもしれない」と迷ってしまいます。

それでも最終的には翠や瀧川に背中を押されて留学をします。他にもこの2人の友情話には感動シーンが多いので必見です。

再び天ないに会えました!


2015年はりぼん創刊60周年ということで、天ないにも動きがありました。

りぼん4月号に描きおろしのポストカードが付録として付いてきました。『NANA』を休載して以降全く音沙汰がなかった作者がこの60周年のために描き下ろしたということでファンの間では波紋が広がりました。

りぼんフェスタ2015でも描きおろしのサインが展示されましたので90年代生まれのファンにとって最高の年となったでしょう。

天使なんかじゃない

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