101回目のプロポーズ

101回目
名プロポーズです



97-101-12
パロディーとしてもよく使われる『101回目のプロポーズ』(1991年)は、ドラマを観たことがない20代もプロポーズシーンは知っている人は多いかと思います。

90年代のドラマの名シーンで必ず挙げられるこのシーンは、多くの人を涙に誘います。

矢吹薫(浅野温子) が星野達郎に(武田鉄矢)自分の過去と気持ちを吐露する場面。

101回目のプロポーズ

「…前に、好きな人がいたの。とても幸せな気持ちで、教会で待っていたの。だけど、その人は現れなかった。
また、好きになって、あなたのことがとても好きになって。…でも、こわいの。私、こわいの。ねえ、こわいの」

ここで達郎はおもむろに道路に飛び出してギリギリの状態でトラックが止まります。そこで、その気持ちに全力で応えます。

「ぼくは、死にましぇん! ぼくは、死にましぇん!!
あなたが好きだからっ
ぼくは、死にましぇん!
ぼくが、幸せにしますからぁ!!」

文字通り命がけの返答に、薫は「あたしを幸せにしてください!」と受け入れます。

ちなみに、この「ぼくは、死にましぇん」は本来なら標準語での「ぼくは、死にません」となるはずでした。しかし演技に熱が入りすぎた武田鉄矢が思わず博多弁で喋ってしまったそうです。

このシーンだけ知っている人だとこれを最終回だと勘違いしてしまうようですが、実はこれは第6話。物語の中盤なのです。

プロポーズをしてからの残りの話は何をしているのかといえば、薫の死んだ婚約者に瓜二つの藤井克巳が登場して薫にアプローチしていきます。

それによって達郎から徐々に離れていくというラブストーリーの鉄板が繰り広げられます。

薫の心を取り戻すために達郎は会社を辞めて、かつての夢だった弁護士を目指します。

しかし物語は無情な展開となり、司法試験へ落ちてしまうのです。

一方で薫は、婚約者とダブらせていた藤井がようやく別人だとハッキリと認識することができて彼に別れを告げます。

そしてウェディングドレス姿で達郎のもとへ駆けつけて2人は結ばれます。

一途な達郎に対して身勝手ともいえる薫の数々の行動もありますが、最後が幸せならハッピーエンド好きの女性視聴者にはそれで十分なのです。

達郎の美点はこの話に詰まってます



この2つのどちらかを1番好きなシーンとして挙げる人が多いかもしれませんが、個人的に推したい場面は達郎がかつての婚約者になぜ自分ではダメだったのかと理由を教えてもらった部分です。

「きっと…星野さんとあのまま結婚しても幸せになれたと思います。
でもなんだか 平凡に見えてしまって
いえ そうやって年を取っていく自分が見えすぎてしまって 怖くなってしまったんです
ごめんなさい……」

ルックスも良くないし地位もお金もない。だけど平凡だけど誰もが羨むような幸せな家庭を達郎なら作ることができることをこの話で示唆されています。

それは婚約者を亡くした薫にとってはこれ以上のない幸せとなるはずです。

また、この作品は美人に釣り合うのがイケメンでなくても良いという、従来の美女&イケメンのドラマへのアンチテーゼに説得力を持たせています。

結婚をテーマとしたこの作品では、特別なものを持っていなくても幸せな家庭を築いてくれる達郎のような人間が夫に相応しいのかもしれません。

多くの人を感動の渦へと巻きこんだ浅野温子、武田鉄矢は両者共に2015年の現在も役者活動は健在であり、ドラマや映画で姿を見ることができます。

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